月の民が降りてくる前の時代。
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空白の100年より、さらに前……
この世界には、三つの大きな生態圏があったと仮定する。
ひとつは、世界樹を中心とした巨人族の領域。
後に「古代巨人族」と呼ばれる存在を含む、大地と天を繋ぐ民。
巨大な体躯は誇張ではなく、この世界の“縦の軸”そのものだった可能性がある。
ひとつは、海中を中心とする海王族。
海王類と魚人族。
広大な水域を自在に生き、深海にまで及ぶ世界を持つ存在。
海は彼らの領域であり、誰にも奪われない世界だった。
そしてもうひとつ。
この星の半分ほどを占めていたとされる、広大な大地。
そこに生きていた恐竜たち。
そして、その恐竜と共に生きていた人間たち。
古代種の悪魔の実が実在する以上、この世界に恐竜の時代があったことは否定できない。
それは神話ではなく、歴史の痕跡だ。
ここでは仮に、恐竜と共生していた人々をまとめて「大地族」と呼ぶことにする。
巨人族。
海王族。
大地族。
三つの生態が、それぞれの領域を持ち、均衡を保ちながら存在していた時代。
世界樹は天へ伸び、
海は深く広がり、
大地は果てなく続いていた。
奪い合うのではなく、住み分ける世界。
今の海だらけの世界とは、ずいぶん印象が違う。

……そこへ、月から人々が降りてくる。
エネルが月で見た壁画。
資源を求め、青い星へ向かう月の民の姿。
これは物語の中で示された、重要な事実だ。
月の民は、高度な技術を持っていた。
そしてこの星で、新たな資源を見つける。
海底深くに眠る、膨大なエネルギー。
彼らはその採取を始める。
それは新しい文明の始まりだったのか。
それとも、静かな変化の始まりだったのか。
広大な大地は、まだそこにある。
海も、世界樹も、変わらず存在している。
だが、この瞬間から、世界は少しずつ動き出す。
その先は、起こるべくして起こる…
そこから世界は、うねりはじめる…
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―参考資料―
本考察は原作単行本を基に構築しています。
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